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2018.01.28

ルーマニアの熊踊り、山羊踊り

年の終わりになりますと、ルーマニアではクリスマスとお正月の準備がとても忙しくなります。ルーマニアで行われる年末の行事は1000年以上の歴史があります。

クリスマスではどの家庭でも豚を潰し、自家製のソーセジ、ラード、ハムなどを作ります。そして、年末では祭りがどこかで行われています。その中でも特に、熊踊り、山羊踊りなどはよく知られています。

ルーマニア人は熊にたくさんの意味を込めており、熊とのつながりは深く、長い歴史と伝統があります。例えば、その昔、生まれたばかりの子供に熊の油を塗ると熊の力と運が子供に宿ると信じられていました。また、病気の人は熊の毛を燃やしてその煙で身を清めたり、病気がちな人には熊という名前に改名するなど、病いを体から追い出そうとしました。中世では、熊は背中の痛みの治療に使われていました。特別に調教された熊が人の背中の上に乗ってマッサージをしたのです。

ルーマニアで正月の行事としていろいろなお面を使って踊りますが、熊踊りが一番印象的です。ルーマニアは自然が豊かで森林が三割を占めますが、熊の生息する山岳地帯ではなく、平地で熊が一番あがめられ、熊に関する習慣がたくさんあります。特にルーマニア北部のブコビナ地方の村々で行われる熊踊りが一番面白く、伝統的で、なかでもコマネシティ村やボサンチ村、ブデシティ村、キリシェニ村などが有名です。

熊踊りは「自然の死と命の復活」を意味しており、つまり「家を清め、悪魔を追い出し、新年を迎える」というお祝い事の行事です。熊踊りでは、熊が輪を作って地面に寝っ転がったり戦ったりした後一度死に、その後奇跡的に甦るのです。熊は冬眠をし、冬眠から目覚めることによって四季の移り変わりを表しているのと同じです。

熊のお面と衣装の準備はかなり時間をかけます。昔は熊は藁で作られていましたが、そのうち本物の毛皮を使って作るようになりました。藁の衣装を使用していたころは、行事の終わりに火で燃やすことにより熊の死を表現しました。これは冬には植物が枯れて春また芽生えるという四季の移り変わりを表しています。衣装も村によってさまざまです。いくつかの村では子牛や子羊の毛皮をバケツの表面に貼り付けて熊の頭を作ります。

熊踊りをするグループは通常15-25人で、熊や熊使い、太鼓をたたく人などで構成されています。熊使いは紐で繋がれた熊を連れて歩き、太鼓をたたく人は音楽を奏でながら村を練り歩きます。紐で繋がれた熊は踊りの終わりに紐をほどいてもらい自由に動き回ることができるようになります。すると熊は野生の熊のように喧嘩をしたり遊んだりします。また熊踊りのグループは自分の村だけでなく周辺の村も練り歩くので、この時期は道を歩いているといろんな村の熊たちに遭遇することができ、特別な雰囲気を味わうことができます。

山羊踊りの方は、クリスマスからお正月に行われる行事で、ある村ではたくさんの山羊が踊ったり、一匹の山羊が山羊使いや年寄りたちといっしょに踊ったりします。衣装は山羊の木製のお面を使用します。紐で引っ張ると下あごが動くので、踊りながら快活にリズムを刻むことができます。熊踊り同様、山羊踊りも山羊が一度死に甦るので、古い年が死に(去り)、新しい年が生まれる(来る)ということを表し、死よりも命の方が強いという意味を持ちます。

ルーマニアでは山羊は子宝に恵まれる動物としてとてもあがめられています。またルーマニアの神話では悪魔を追い出し新年に幸運をもたらす動物として登場します。山羊踊りは次の年が豊作で、家畜がたくさん生まれることを願って今でも村々で踊られています。

皆様もぜひ、ルーマニアで生の熊踊り、山羊踊りに参加してみて下さい。

DTACルーマニア観光情報局
レポーター オリビア・ベルギアヌ

*この記事に含まれる情報の日時、場所、料金、内容などは予告なく変わる事があります。ご訪問の際は、公式サイト、現地手配会社、旅行代理店などを通じて事前に必ず再確認をお願いします。

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    (C)DTAC観光情報局 O.Berghianu
    小さな子もクマの毛皮
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    (C)DTAC観光情報局 O.Berghianu
    仮装はクマの毛皮だけではありません
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    (C)DTAC観光情報局 O.Berghianu
    大人数で練り歩きます

カテゴリー:旅行・観光情報

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