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2018.03.01

本物の蒸気機関車で森を駆け抜ける

Viseu de Sus の蒸気機関車はオーストリア・ハンガリー帝国の統治下の時代だった18世紀初めに入植者よってこの辺りの原生林から伐採した木材を運搬するために造られました。

森林鉄道は曲線を描く川沿いを走るため、線路は曲線の狭軌でなくてはなりません。1932年に設立されたCFF(Calea Ferată Forestieră:森林鉄道会社)の鉄道技術はとても優れていたので、当時のヨーロッパ、特にカルパチア山脈を走るほとんどの蒸気機関車の建設はほとんどCFFが携わっています。

1945年以降、ヨーロッパ諸国では鉄道路線が林道に置き換えられてしまいましたが、ルーマニアでは蒸気機関車がまだまだ使われていました。実はルーマニアでは1986年まで新しい蒸気機関車が建造されており、1989年には1000kmを越える鉄道が15路線以上あったんです。

90年年代に入り、ルーマニア経済の変化と共に、CFFの役割は終わり、数年の間に古い機関車、客車、貨車などが全て解体されたり、売られてしまいました。現在唯一残っているのはViseu de Susの蒸気機関車で、今でもこの地方の林業を支えています。2003年からはルーマニアの民間企業(R.G.Holz Company S.R.L)がワゴンや蒸気機関車、駅を保有し運行業務を行っていますが、以前と同様鉄道の敷地やヴァセル渓谷の森林のほどんどは国有のままです。

近年ではドイツ"Wassertalbahn "財団からの支援も受け、蒸気機関車が復活したり新しい車両を購入したり、鉄道駅や歴史的建造物が復元されています。そして2005年からはViseu de Susで観光客向けに蒸気機関車の乗車体験がはじまりました。さらに2007年にはヴァセル渓谷がヨーロッパの保護下で自然公園に認定された関係で、蒸気機関車に乗りながら広大かつ雄大な手付かずの自然を楽しむことができます。

この観光客用の蒸気機関車は一年中楽しむことができます。夏の観光シーズンは一日に多い時で4本、逆にオフシーズンになると週末や月数回と本数は減ります。春夏の緑、秋の黄葉、冬の雪景色、どの季節に行っても自然を満喫できます。

観光コースはViseu de SusからPaltinを往復します。途中、蒸気機関車にお水を補給したり、トイレ休憩するために止まりながらヴァセル川沿いを片道約22Km、約3時間かけて進んでいきます。Paltin駅ではちょうどランチタイム。持ち寄ったお弁当を食べる人、売店で軽食を楽しむ人、散歩する人、それぞれがここで1時間のお昼休憩を楽しみます。

Paltin駅で乗客を降ろした蒸気機関車は数百m先まで走っていき、ここで前方についていた機関車の部分が後方車両に付け替えられます。あっという間に1時間が経ち、乗ってきた蒸気機関車がPaltin駅に戻って来て、途中休憩をしながらViseu de Susへ戻ります。

ヴァセル渓谷をゆっくりと、白い煙がもくもくでる蒸気機関車に揺られながらルーマニアの大自然を満喫するのは最高です!

皆さまもルーマニアに来て、本物の蒸気機関車の旅を楽しんでください!

DTACルーマニア観光情報局
レポーター オリビア・ベルギアヌ

*この記事に含まれる情報の日時、場所、料金、内容などは予告なく変わる事があります。ご訪問の際は、公式サイト、現地手配会社、旅行代理店などを通じて事前に必ず再確認をお願いします。

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    (C)DTAC観光情報局 O.Berghianu
    ルーマニアでは1986年まで新しい蒸気機関車が建造
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    煙を出しながら薪で走る蒸気機関車
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    (C)DTAC観光情報局 O.Berghianu
    夏の牧歌的な美しい山間を走る

カテゴリー:旅行・観光情報

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