【事務職の正社員転職は難しい?】転職事情を経験者210人にアンケート調査

アンケート調査データ

  • アンケート調査名正社員事務職への転職事情に関する意識調査
  • アンケート調査日2024/8/26
  • アンケート調査実施企業株式会社 R&G
  • アンケート調査方法インターネットによる任意回答
  • アンケート調査対象者正社員事務職への転職経験のある方
  • アンケート調査人数210人
  • 配信日2024年11月7日 10時20分

アンケート調査の概要

今回のアンケート調査は、株式会社R&Gが実施したもので、正社員事務職への転職経験がある210人を対象としています。この調査は、2024年8月26日から9月12日までの期間に行われ、インターネットを介して任意回答方式で実施されました。有効回答数は210人で、内訳は女性137人、男性73人です。年齢に関してはすべて転職当時の年齢に基づいて集計されています。

事務職は転職市場において非常に人気のある職種であり、その競争率は高いことが知られています。多くの人が「正社員事務職を目指したいが、転職は難しいのではないか」という不安を抱いています。これを受けて、R&Gでは事務職への転職に関する具体的な実態を把握し、そのデータをランキング化することで、転職希望者に役立つ情報を提供することを目的としました。調査結果は、応募社数、転職活動期間、役立ったスキル、重視した条件、転職の難易度といった複数の視点から整理されています。

アンケート調査の結果

調査結果は以下のような主要な項目に分けて分析されています。

事務職への転職時の応募社数は、最も多い回答が「2~5社」であり、全体の半数以上の回答者が複数の企業に応募していることが明らかになりました。競争が激しい中で、応募先の企業や面接の雰囲気を見極めるために、複数社に応募する傾向が強かったと言えます。また、応募社数は一社のみで結果が決まった人もいれば、複数社に応募した中で決定に至ったケースが多く見られます。

次に、転職活動の期間ですが、最も多くの回答を集めたのは「1ヶ月超3ヶ月以内」で、平均的には約3.4ヶ月という結果です。この調査では、転職活動の期間と応募社数に強い相関は見られず、短期間に多くの企業に応募する人もいれば、じっくりと準備をして転職活動をする人もいることが示されています。

役立ったスキルについては、「OAスキル・PC関連資格」が最も多く、74人が回答しました。この点については、事務職の業務でパソコンを活用する機会が多く、これらのスキルが有利に働くことが多いためと考えられます。次いで「経理の実務経験・簿記資格」が多く、一般的に事務職で重宝されるスキルとされます。この他にも、資格よりも前職の経験を評価する声が聞かれ、実務経験かつ、自身のスキルをうまく活かし成功したという事例が複数挙げられました。

転職時に重視した条件としては、「希望の給与・賞与」が最も高い評価を受け、91人がこの条件を示しました。給与の面では、具体的な額や割合を重視する声が多かったです。次いで「休日数・休みやすさ」や「勤務地・転勤なし」が続き、労働条件が重視されることが分かります。

最後に、事務職の転職が難しかったと感じた人は53.8%に達しました。特に活動期間が6ヶ月を超える人々の多くは「難しかった」と答えています。これに対して「簡単だった」と感じた人は多くの場合、OAスキルや簿記資格を持っていましたが、同じ資質を持つにもかかわらず難しかったと感じる場合も多く、スキルや資格に加え、企業の求める人材像とのマッチングが重要であることが示唆される結果です。

アンケート調査の活用法

このアンケート調査の結果は、さまざまな方法で活用可能です。まず、企業のマーケティング担当者や人事部門は、このデータをフレームにして、採用戦略や企業の特徴を明確に打ち出す手助けとなります。特に、事務職においては求職者のニーズを把握することで、必要なスキルセットを明確にし、それに基づいた募集要項を作成することが重要です。この情報を基に有能な人材を引きつけることが可能となります。

次に、求職者自身もこの調査結果を参考にすることで、転職活動を効果的に進めることができます。例えば、応募社数や転職活動の期間の平均値を知ることで、自己の状況を適切に評価し、長期的な計画を立てる手助けになります。また、役立ったスキルや重視した条件を参考にして、自らのスキルセットを見直し、より市場価値を高めるための努力をすることが期待できます。

さらに、転職エージェントの利用を検討している方には、この調査結果が有益です。転職エージェントは、求人企業のニーズや求められるスキルを把握していることが多く、これに基づいて求職者に具体的なアドバイスを提供しています。調査結果を元に、自身の条件や希望に合ったエージェントに相談することで、成功確率を高めることができるでしょう。

最後に企業側は、今回の調査結果を参考にすることで、今後の採用方針を改善するためのデータや指標を得ることができます。この情報を活用して、より良い職場環境や労働条件といった雇用条件を整備することで、求人の魅力を高め、優秀な人材の獲得に繋げることが見込まれます。

このアンケート調査は、データに基づいた戦略的なアプローチを可能にし、事務職における転職活動の成功を導くための貴重なリソースとなるでしょう。

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出典 PR TIMES