働く障がい者の自己肯定感に関する調査結果

アンケート調査データ

  • アンケート調査名働く障がい者の自己肯定感に関する調査
  • アンケート調査日2024/6/18
  • アンケート調査媒体インターネット調査
  • アンケート調査実施企業株式会社EiU, 株式会社ゼネラルパートナーズ「障がい者総合研究所」
  • アンケート調査方法インターネット調査
  • アンケート調査対象者障がい者総合研究所アンケートモニター
  • アンケート調査人数130人
  • 配信日2024年10月1日 10時00分

アンケート調査の概要

本調査は、株式会社EiUと株式会社ゼネラルパートナーズ「障がい者総合研究所」により実施され、働く障がい者の自己肯定感に関する実態を明らかにするための重要な取り組みです。調査の目的は、自己肯定感が障がい者の仕事満足度や能力発揮度、およびコミュニティへの所属やロールモデルの影響を明らかにすることです。この研究は、障がい者の雇用における質向上に寄与することを狙いとしており、その結果は今後の障がい者雇用施策やキャリア支援において重要な指標となると考えられています。

調査はインターネットを通じて実施され、調査期間は2024年6月18日から6月25日までの間で、有効回答数は130名です。回答者の属性には、さまざまな障がい種別、性別、年代が含まれており、それぞれのデータが自己肯定感との相関関係を分析するための基礎となっています。この調査は、障がい者雇用の質を測定するための新しい指標となることが期待されています。

アンケート調査の結果

調査結果は、自己肯定感が障がい者の仕事満足度や能力発揮度などに対して重要な影響を持つことを示しています。具体的には、以下の要点が明らかになりました。

  1. 自己肯定感と仕事満足度
    自己肯定感を高く評価した回答者ほど、仕事満足度が高くなる傾向が見られました。調査結果によると、自己肯定感が高い層は、現在の仕事に対する満足度が平均的に高いことが示されています。このことから、自己肯定感の向上が、職場での働きがいや満足感を高めることにつながると考えられます。

  2. 自己肯定感と能力発揮度
    自己肯定感の高い回答者は、自分の能力が十分に発揮できていると感じていることが明らかになりました。能力発揮度に関する質問に対する評価も同様の傾向を示し、自己肯定感があるということは、それだけ自分のスキルや能力を信じ、仕事に対して積極的に取り組んでいることを示す指標となっています。

  3. 障がい者コミュニティの所属と自己肯定感
    調査の結果、障がい者コミュニティに所属している回答者は、自己肯定感が高いことがわかりました。しかし、全体の27%しかコミュニティに所属していなかったという実態もあります。特に、自身の自己肯定感向上に寄与していると考えられる質の高いコミュニティに所属している回答者は、より高い自己肯定感を示しました。このことから、コミュニティの質が自己肯定感に与える影響の重要性が認識されます。

  4. ロールモデルの存在と自己肯定感
    自己と同じ障がいを持つロールモデルの存在が、自己肯定感を高める要素として作用することが示唆されました。調査回答者全体の約20.8%がロールモデルを持つと答え、そのため自己肯定感が高い傾向が見られたことから、ロールモデルの存在は障がいを持つ方々の支援において重要な役割を果たしていると考えられます。

  5. 自己肯定感と他の要素
    自己肯定感が高い回答者は、障がい受容度や人間関係の満足度も高い傾向にあります。これは、自己肯定感が自己理解や他者との関係構築にも良い影響を及ぼすことを示しています。

アンケート調査の活用法

この調査結果は、障がい者雇用を推進している企業や団体にとって非常に有用な情報を提供します。以下のように活用することができます。

  1. 自己肯定感の向上を目的としたプログラムの導入
    企業は、自己肯定感を高めるための研修やプログラムを導入することが重要です。このようなプログラムを通じて、障がい者が自分の価値を認識し、自信を持てるようになることが期待されます。個別のカウンセリングやメンタリング、チームビルディング活動などが効果的です。

  2. コミュニティの形成と質の向上
    質の高い障がい者コミュニティの形成を支援することが、自己肯定感の向上につながります。企業は社内での障がい者コミュニティの設立を促進したり、外部コミュニティとの連携を強化したりすることで、働く障がい者が集まり、相互にサポートしあう場を提供することが求められます。

  3. ロールモデルを活用した支援
    ロールモデルとなる人物を企業内外で見つけ、障がい者に対するメンタリングやサポートを行うことが重要です。成功事例を持つロールモデルの存在は、障がい者が未来に希望を見出す助けとなり、自己肯定感を高めることにつながります。

  4. 評価指標の設定
    企業は障がい者の雇用の質を測定するための具体的な指標を設定し、その進捗を評価する必要があります。自己肯定感や仕事満足度を定期的に測定し、フィードバックを基にした改善策を見出すことで、より良い雇用環境の提供を目指します。

  5. 外部リソースの活用
    民間企業やNPOと連携し、障がい者に対する支援のための外部リソースの活用を図ることも推奨されます。専門的な知識や経験を持った機関からのサポートを得ることで、より質の高い雇用が実現可能となります。

以上のように、働く障がい者の自己肯定感を高めるための効果的な施策を講じることが、雇用の質向上につながると考えられます。また、この調査を基にした施策の実施を通じて、障がい者がよりよい職場環境で働くことができるような未来を築くことが求められています。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

関連記事

  1. 内部通報窓口への年間通報件数は従業員100人あたり約0.5件 約4割の企業が会社の対応結果に納得が行かない通報者への対応に苦慮した経験あり

  2. 【新卒採用業務経験者に調査】75.2%が、海外大学に留学経験のある学生は「印象が良い」

  3. 「無期雇用派遣」意識調査(2024)

  4. 【オフィスサプリ特典!】対面特化のヒアリングで、従業員様のホンネに迫る!ウェルネスサーベイをリリースしました!

  5. 20~60代男女の30.7%が、歯科検診の際に「不快だと感じる、改善してほしい点がある」と回答。【歯科検診の体験に関するアンケート】

  6. 【ヤフー・データソリューション】デスクリサーチツール「DS.INSIGHT」に検索ビッグデータをさらに気軽に活用できる「エントリープラン」を追加

  7. ~捨てない文化を、びんから。~ リターナブルびんのおいしい水「ASHIGARA SEIGA(足柄聖河)」を一部地域独占販売!

  8. 物価高騰時代を乗り切る!10月の値上げラッシュを前にカウシェ・WED・セレスが共同で「値上げ対策委員会」を発足

  9. 【最新アンケート調査】日本のオフィスにおける文書管理とデジタル化の課題