【調査結果を公開】デジハリ・オンラインスクールによるクリエイターと生成AIに関する意識調査|約58%が「活用したい」も懸念点が浮き彫りに

アンケート調査データ

  • アンケート調査名クリエイターと生成AIに関する意識調査2024
  • アンケート調査日2024/9/14
  • アンケート調査媒体Webアンケート
  • アンケート調査実施企業デジタルハリウッド株式会社
  • アンケート調査方法Webアンケート
  • アンケート調査対象者デジハリ・オンラインスクールの受講生
  • アンケート調査人数2034人
  • アンケート調査設問数空欄問
  • 配信日2024年10月4日 12時00分

アンケート調査の概要

デジタルハリウッド株式会社が運営する「デジハリ・オンラインスクール」は、2024年9月に実施した「クリエイターと生成AIに関する意識調査2024」の結果を公開しました。この調査は、過去1年間に同校に入学した受講生2,034名を対象に行われました。調査期間は9月14日から19日までの6日間で、Webアンケートの形式で実施されました。目的は、生成AIがクリエイターの創作活動に与える影響や、クリエイターたちの意識を明らかにすることです。

調査では、生成AIの利用状況、クリエイターの価値観、法整備の必要性、情報収集の手段など、さまざまな角度からデータを収集しました。特に、生成AIの利便性が評価される一方で、法整備の遅れや情報不足に対する懸念も指摘されており、クリエイターが直面する課題を体系的に明らかにすることを目指しています。調査結果は、クリエイティブ業界の持続的な発展のための具体的な課題解決に向けた重要な資料となるでしょう。

アンケート調査の結果

本調査の結果、生成AIの利用状況や意識に関するさまざまなデータが得られました。以下に主な結果をまとめます。

■ 生成AI利用率
約47.3%のクリエイターが週に1回以上生成AIを利用しており、特に50~54歳の層が最も積極的に活用していることが分かりました。世代によって利用傾向が異なり、30代以降の世代が主にビジネス上の効率性を重視して生成AIを使用しているのに対し、20代は生成AIの利用率が低く、著作権などへの懸念が影響しているようです。

■ 人気の生成AIサービス
最も利用されている生成AIサービスは「ChatGPT」で71.7%の利用率を示し、次いで「Adobe Firefly」が38.8%でした。これらのサービスは、文章生成や画像生成に対するニーズに応えており、特にChatGPTはコミュニケーションやコンテンツ作成ににおいて強力なツールとして広く普及しています。

■ 生成AI活用希望の回答
全体の約58%のクリエイターが生成AIを「活用したい」と回答しており、年齢が上がるにつれてその意欲が高まる傾向が見られました。特に、40歳前後の層が最も高い積極性を示しています。しかし、グラフィック制作のクリエイターの中には、生成AIの利用について慎重になる傾向がありました。

■ 学習データ利用への反応
自分の創作物が生成AIの学習データとして使用されることに対しては47%が受容的でしたが、約40%はネガティブな反応を示しています。特に提案された条件としては「データの許可・不許可」の選択や、「報酬の仕組み」が挙げられました。このことから、クリエイターの権利を保護するための法整備が必要であるとの意見が強まっています。

■ 情報収集の状況
生成AIに関する情報を積極的に集めているクリエイターは30%にとどまっており、多くが依然として十分な情報を持っていない状況です。情報源としてはSNSが主となり、特定のメディアに頼らない傾向が見られます。このことが、情報の偏りやエコーチェンバー効果をもたらし、生成AIに対する誤解や不安感が広がる原因となる可能性があります。

アンケート調査の活用法

本調査結果をビジネスやマーケティングにおいてどのように活用できるかを考察します。

  1. マーケティング戦略の見直し
    調査結果は、クリエイターが生成AIをどう利用しているかを把握するのに役立ちます。特に、世代ごとの利用傾向や希望する活用方法を理解することで、ターゲットとなるクリエイターに向けたマーケティング戦略を練り直すことができます。例えば、特定の世代が重視するポイントやニーズを活かしたサービス提供が可能となります。

  2. 教育プログラムの開発
    デジハリ・オンラインスクールのデータをもとに、クリエイター向けの新しい教育プログラムや講座を作成することができます。特に生成AIに対する不安や懸念が高まっている中、法整備や著作権に関する知識を深めるカリキュラムを設計することで、受講生の信頼を得ることができるでしょう。

  3. 情報提供とリーダーシップの発揮
    クリエイターが主にSNSを通じて情報を集めている状況を踏まえ、企業や団体が信頼できる情報源としての地位を確立することが重要です。公式な情報提供に努め、透明性を保つことで、業界内でのリーダーシップを築くことができます。

  4. ユーザーコミュニティの形成
    生成AIの利用に対する懸念を共有するクリエイターたちのコミュニティを形成することで、問題解決へのアプローチを一緒に考える機会を提供できます。このような場を通じて、情報交換をし、法律的な疑問や新たな技術に対する理解を深める手助けをすることができるでしょう。

  5. 製品やサービスの改善
    市場のニーズを敏感にキャッチするために、調査結果をもとに製品やサービスの改善案を検討することができます。特に利用者の意見や不満点を反映させ、より使いやすく、価値のある製品を提供することで顧客満足度を向上させることが期待されます。

以上のように、アンケート調査の結果はビジネスマンや法人経営者、マーケティング担当者にとって、クリエイターの実態を理解し、今後の戦略を策定するために不可欠な情報を提供しています。デジタル領域における生成AIの活用は今後も進化していくため、これらの洞察を最大限に活用することが求められています。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

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