アンケート調査データ
- アンケート調査名こども食堂の現状&困りごとアンケート2024
- アンケート調査日2024/7/27
- アンケート調査媒体WEBの回答フォーム
- アンケート調査実施企業認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
- アンケート調査方法WEBの回答フォーム
- アンケート調査対象者こども食堂の地域ネットワークおよびこども食堂ネットワークとつながるこども食堂
- アンケート調査人数1307人
- 配信日2024年9月24日 10時00分
アンケート調査の概要
第9回「こども食堂の現状&困りごとアンケート2024」は、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえが新型コロナウイルスの影響を受けたこども食堂の実態を把握するために行った調査です。回答期間は2024年7月27日から8月19日まで設定され、全国のこども食堂から1,307件の回答が集まりました。この調査の目的は、こども食堂の運営状況や困難な問題、特に物価の変動に対する影響を明らかにすることで、今後の支援施策に役立てることです。
調査内容は、こども食堂の運営形態、参加者数、運営資金や食材の調達状況、また物価高の影響などを含むさまざまな項目が盛り込まれています。この調査結果は、こども食堂の運営者のみならず、地域社会全体の理解と支援を促進するための貴重なデータソースとされています。
アンケート調査の結果
調査の結果、さまざまな重要な知見が得られました。その中でも特に注目すべき点は以下の通りです。
まず、「物価上昇による影響を感じている」との回答が88.5%に達し、ほぼ9割の運営者が経済的な圧迫を伝えています。この数値は、コロナ禍や物価高が直接的に影響していることを示しています。また、「運営資金の不足」を困りごととして挙げるこども食堂は54.1%に達し、この問題の深刻さが浮き彫りとなっています。
次に、具体的な支援需要として、寄付で「もらうとうれしい食材」として73.5%が「米」を選んでいます。これは、最近の米不足が直接的な要因であり、食材の調達に関して強いニーズがあることを示唆しています。
さらに、活動の形態についても変化が見られ、会食形式で運営するこども食堂が83.5%を占め、前年度の調査よりも増加しています。このことから、こども食堂が地域コミュニティにおいて重要な役割を果たし続けていることが確認できます。
アンケート調査の活用法
このアンケート結果は、さまざまな形で利用することが可能です。特に、法人経営者やマーケティング担当者にとっては、以下のような活用方法が考えられます。
まず、地域社会への支援活動に役立てることができます。物価高や運営資金の不足という課題に直面しているこども食堂に、企業としての寄付や物資提供を行うことで、地域貢献をする機会が増えます。特に、米や食材の寄付は、直接的かつ即時的な支援につながるでしょう。
また、アンケート結果のデータを活用して、マーケティング戦略を見直すことも可能です。調査データから、こども食堂の運営者がどのような支援を求めているかを理解することで、自社の製品やサービスをより効果的に位置づけることができます。たとえば、食材や食関連の企業であれば、特定の食材の供給や寄付プログラムを構築することで、社会的な責任を果たすと同時に、ブランドイメージを向上させることが可能です。
さらに、調査結果をもとに自社のCSR(企業の社会的責任)活動として、こども食堂の支援に特化したプログラムを立ち上げるのも良いでしょう。地域社会との絆を強めるためのイベントや取り組みを企画することで、地域に根ざした企業としての存在感を高めることができます。
加えて、他のNPOや地域の団体と連携し、共同でキャンペーンを実施することも有効です。共通の目的を持つ団体と協力することで、より広範な影響力を発揮し、地域社会全体の福祉向上に寄与することができます。
最後に、調査結果を基に、こども食堂の運営者や支援者と直接対話を図ることが重要です。相手のニーズをしっかりと把握し、それに基づいた支援を行うことで、効果的かつ持続可能なパートナーシップを築くことができるでしょう。
このように、第9回「こども食堂の現状&困りごとアンケート2024」の結果は、地域のニーズを知るための貴重なデータとして、さらに事業展開やCSR活動における戦略的な参考として活用することができます。
出典 PR TIMES