アンケート調査データ
- アンケート調査名ヒアリング調査
- アンケート調査日2024/6/3
- アンケート調査媒体オンライン
- アンケート調査実施企業株式会社ニチイ学館
- アンケート調査方法ヒアリング調査
- アンケート調査対象者介護士
- アンケート調査人数6人
- 配信日2024年11月8日 11時00分
アンケート調査の概要
株式会社ニチイ学館は、介護の仕事の理解を深め、その魅力を広めるために、10年以上の勤務経験を持つ介護士を対象にヒアリング調査を実施しました。この調査は「介護の日」である11月11日を迎えるにあたり、介護士のリアルな声を収集する目的で行われました。実施日は2024年6月3日で、対象者はニチイ学館に勤務するベテラン介護士6名です。調査はオンラインの形式で行われ、参加者からは介護職の魅力、続ける秘訣、業務上の悩みの対処法、忘れられないエピソード等について意見を聴取しています。
背景として、昨年11月に行ったインターネット調査では現役介護士の約50.2%が勤続年数10年以上であり、15年以上に及ぶ介護士も約3割存在することが示されています。このように長く働く介護士の存在は、業界全体の活力を示しており、その経験と知識を活かし、介護の質を向上させるための重要なリソースであると認識されています。
調査の目的は、ベテラン介護士の生の声を通じて、介護業界の現状や魅力を伝えると同時に、若い世代への啓発も図ることです。また、この調査結果が介護についての理解を深め、今後の業務改善や人材育成の参考となることが期待されています。
アンケート調査の結果
ヒアリング調査から得られた結果は、介護士の仕事に対するポジティブな意見だけでなく、業務上の悩みや課題についても触れています。
まず、介護の仕事の魅力については、多くの介護士が「感謝の言葉を直接聞けること」を挙げています。お客様から「この施設に入ってよかった」といった言葉を頂くことは、大きな喜びであり、やりがいに繋がると回答しています。また、お客様とのコミュニケーションを通じて学びを得ることで、自らの成長を感じていることも強調されました。
介護を続けるための秘訣については、相談相手を持つことの重要性が示されました。悩みを一人で抱え込むのではなく、他のスタッフと連携して解決することが重要であるとの意見が多く見られます。特に経験豊富な先輩たちからのアドバイスを受けることで、実務の中での問題解決に繋がったエピソードが数多く報告されています。
業務に関する悩みとしては、認知症ケアに対する適切なアプローチの難しさが挙げられました。多様な症状を持つお客様に対し、どのようにサポートするかは常に考慮しなければならない課題です。先輩からの助言や、自身の経験を通じて、適切なケア方法を見つけ出していくことが重要視されています。
また、忘れられないエピソードとしては、お客様の好きな活動に寄り添ったことや、家族との接点を大切にしたエピソードが多く述べられました。介護士としての役割を超えて、お客様との信頼関係を築くことが、仕事に対する満足感を高めていることが伺えます。
アンケート調査の活用法
このヒアリング調査の結果は、介護業界における人材育成やサービス改善のために多岐にわたり活用される可能性があります。
まず、介護士たちのリアルな声を収集したことで、介護の仕事の魅力や課題理解に繋がり、今後の人材採用や育成においてのアプローチを見直すきっかけとなるでしょう。特に、就職を考えている若者たちにとっては、先輩たちの経験やメッセージが、介護職への理解を深める手助けとなります。魅力を伝えるコンテンツとして、広報活動にも寄与するでしょう。
次に、介護士の意見から得た悩みや課題については、職場環境の改善や研修プログラムの見直しに活かすことができます。特に相談体制の強化や、業務上の教育訓練に関しては、多くの介護士が強調しているため、今後の人材育成プログラムの企画に反映することが求められます。
さらに、介護業界で求められるスキルや知識について具体的な情報を提供するための基礎資料としても利用可能です。特に認知症ケアの重要性と共に、その適切な方法についての知識を広めるための研修やセミナーの企画に役立てることができます。
この調査結果は一般の方々にも介護の理解を深める手助けとなることが期待されており、より多くの人が介護職に対する興味を持つことにも繋がるでしょう。また、介護の仕事の社会的立場を向上させるための広報活動や啓発キャンペーンの資料としても、重要な役割を果たすことができます。
以上のように、株式会社ニチイ学館によるヒアリング調査は、介護業界全体にとって非常に有意義な情報源となり得ます。介護に携わるすべての人々が、互いに支え合い、より質の高いサービスの提供を目指すために、この調査結果を活用していくことが求められます。
出典 PR TIMES