アンケート調査データ
- アンケート調査名就職における価値観の変化
- アンケート調査日2024/8/30
- アンケート調査媒体インターネット
- アンケート調査実施企業株式会社学情
- アンケート調査方法Web上でのアンケート調査
- アンケート調査対象者企業・団体の人事担当者
- アンケート調査人数661人
- アンケート調査設問数空欄問
- 配信日2024年9月30日 10時00分
アンケート調査の概要
株式会社学情が実施したこのアンケート調査の目的は、企業・団体の人事担当者を対象に、採用活動や新入社員の受け入れにおける価値観の変化について把握することです。調査は2024年8月30日から9月13日の期間にかけて行われ、有効回答数は661件に上りました。調査の形式はWeb上でのアンケート方式で、回答者は主に企業の人事部門に所属する担当者です。この調査は、終身雇用が崩れつつある現代において、特に新世代の求職者がどのような価値観や期待を持っているかを明らかにすることを目的としています。
近年、特に若者の間で「キャリアの自律」という概念が重視されており、新卒者が就職を「ファーストキャリア」と位置付けて自身のキャリア形成に能動的に取り組む傾向が強まっています。このような背景から、企業側も新入社員の受け入れ方や人事制度を見直す必要性を感じている状況が浮かび上がります。調査結果は、企業がどのようにこの価値観の変化に対応しているかを示す重要な指標となります。
アンケート調査の結果
調査結果によれば、採用活動や新入社員の受け入れにおいて、これまでの世代とは異なる価値観の変化を「感じることがある」と回答した企業は約70%に達しました。この中には、「どちらかと言えば感じることがある」と回答した39.6%を含めると、7割近くの企業が価値観の変化を実感していることがわかります。具体的な声としては、以下のような意見が寄せられています。
- 若者は自分が学んできたことや資格を活かしたいと考えている。
- 仕事を通じて成長できるか、社会に貢献できるかを重視している。
- 研修内容やキャリアプランについて具体的に質問してくる機会が増えた。
- 自分のやりたいことや目標が明確で、それに向けての行動をしている。
また、約60%の企業が「キャリアの自律」に関連して人事制度や受け入れ方法の変更を行った、または変更を予定しているという結果も出ました。このうち、具体的に制度を「変更した」と答えた企業は14.6%であり、「変更はしていないが、変更を検討している」企業も43.9%に達しました。
さらに、新入社員の受け入れ方法や人事制度における変更が検討されている項目として、最も多かったのは「研修制度」で、実に60.6%が変更を予定または実施していると回答しました。続いて、「給与体系」が45.1%、次に「配属方法」が39.8%という結果になっています。このことからも、企業が新入社員に対してより柔軟で多様な対応が求められていることが明らかになっています。
アンケート調査の活用法
このアンケート調査の結果は、今後の人事施策や採用戦略を見直すための貴重なデータとなります。企業は得られた結果を基に、具体的にどのように反映することができるかについていくつかの方策を考えるべきです。
まず、新入社員の価値観を理解することから始めることが重要です。企業は、自社の文化や価値観と新入社員の求める価値観を対応させるために、採用の基準やプロセスを見直すことが考えられます。新世代の求職者が重視する点、例えば「仕事を通じた成長」や「社会貢献」に焦点を当てた採用広告や戦略を展開することが有効でしょう。
次に、研修制度の見直しが挙げられます。調査でも多くの企業が研修制度の変更を検討していることが分かりました。新入社員に対しては、自らのキャリア形成を支援するためのプログラムを導入することで、彼らのモチベーションを向上させ、企業へのロイヤルティを高めることができます。また、キャリアパスの明確化や社外研修、メンター制度を取り入れることで、従来の研修プログラムよりも効果的なスキルアップが期待できます。
さらに、人事制度の柔軟性を持たせることも重要です。給与体系や配属方法についても見直すことで、多様なニーズに応じた人事制度を築くことが可能です。特に、成果主義や自己申告制度を取り入れることで、社員のモチベーションを高めることができ、長期的な戦略として企業の成長に寄与するでしょう。
最後に、企業としての姿勢を示すために、コミュニケーションの透明性を確保することも欠かせません。新入社員が自身の意見を言いやすい環境を整えることで、双方向のコミュニケーションが生まれ、より良い職場環境を作り出すことができます。
総じて、今回のアンケート調査は、人事戦略の再構築や新入社員の採用における意識の変化を捉えるための重要な指針を提供しています。それを活用することで、企業は新入社員との良好な関係を築き続けることができるでしょう。
出典 PR TIMES