アンケート調査データ
- アンケート調査名オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査
- アンケート調査日2024/9/17
- アンケート調査媒体WEBアンケート
- アンケート調査実施企業株式会社400F
- アンケート調査方法WEBアンケート
- アンケート調査対象者全国の『オカネコ』ユーザー
- アンケート調査人数605人
- 配信日2024年10月22日 10時00分
アンケート調査の概要
「オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査」は、受験にかかる費用や教育に関する保護者の意向を明らかにするために実施されました。この調査は、家庭の経済状況や変化する教育システムに対する意識を把握することを目的としています。調査は2024年9月17日から9月23日までの間、全国の「オカネコ」ユーザー605人を対象として、ウェブアンケート形式で行われました。
調査対象者の年齢構成は、20代以下が5.3%、30代が21.6%、40代が28.6%、50代が28.1%、60代以上が16.4%という割合で、世帯年収も400万円未満から1,200万円以上まで幅広く分布しています。このことから、様々な世代や経済背景を持つ保護者の意見を集約することで、受験に対する多面的な見解を得ることができました。
調査内容は、主に中学受験と高校受験にかかる費用の詳細、受験に対する期待や計画、想定外の支出の有無、そして教育費用の見通しについての質問が含まれています。結果として、受験に要する費用や見通しの不確実性が明らかになり、教育費用に対する考え方に変化が生じていることも浮き彫りになることを目指しました。
アンケート調査の結果
調査の結果、以下のような重要なポイントが明らかになりました。まず中学受験と高校受験にかかる費用の差が大きいことが示されました。中学受験の費用は平均約148万円であるのに対し、高校受験はその約半分の約86万円とのことです。この差額は約62万円、すなわち約1.7倍であり、保護者たちは中学受験に対してより高額な投資をしていることが分かります。
さらに、中学受験を経験した保護者は「NISA等の資産運用」や「副業」を通じて教育費用を捻出する傾向が強く、高校受験の保護者と比べても「攻め」の姿勢が顕著でした。調査によると、NISAを活用して中学受験費用を準備した保護者が17.1%であるのに対し、高校受験では6.2%となっており、その差は約3倍です。また、収入を増加させるための取組みを行った中学受験保護者は18.6%、高校受験保護者は11.6%という結果でした。
想定外の支出については、22.7%の保護者が「ある」と回答し、具体的には季節講習や私立高校の併願入学金、合宿費が指摘されました。中には「そもそも中学受験が想定外だった」との意見もあり、費用の見積もりが難しい現状が浮き彫りになりました。
学歴の希望に関する質問では、中学受験を経験した保護者が国公立大学・文系を、また高校受験を経験した保護者が私立大学・文系を最も望んでいるという結果が得られました。特に、中学受験を経験した保護者の8.4%が海外大学院進学を希望していることも注目に値します。
最後に、教育費用の見通しについての質問では、約4人に1人の保護者が将来の教育費用の予測が困難であると回答し、中学受験を経験した保護者の20%、高校受験を経験した保護者の26.7%が「わからない」と回答しました。これは、教育費用を計画的に準備するための情報が不足していることを示唆しています。
アンケート調査の活用法
この調査結果は、法人経営者やマーケティング担当者にとって、教育関連ビジネスやサービスの市場戦略を立てる際の貴重なデータとなります。例えば、企業が教育教材や受験対策のサービスを提供する場合、保護者の費用捻出方法や期待している最終学歴の傾向を押さえておくことで、ターゲット市場に対するアプローチを一層具体的にできます。
また、保護者が想定外の支出に対してどれだけリスクを取るかという点も理解しておくべきです。この調査で示されたように、多くの保護者が教育費用に関する見通しを持てていない場合、彼らに向けたファイナンシャルプランニングのサービスを提供することで、新たなビジネスチャンスが生まれます。例えば、教育資金の相談会やセミナーの開催は、潜在顧客のニーズに応え、信頼関係を構築する良い機会となるでしょう。
特に、NISAや資産運用に対する関心が高まっていることから、関連する金融商品に対する教育や相談も需要があると考えられます。企業は、教育費用準備に関する教育セミナーやワークショップを用意し、多様な方法で保護者の関心を引きつけることによって、ブランドの認知度を高めることができます。
この調査で得られたデータは、今後の受験生に対するマーケティング戦略や製品開発において、有効な指針となります。保護者たちの意識の変化を捉え、より柔軟で効果的なサービスや商品の投入を検討することが期待されます。
出典 PR TIMES