【2024年】テレワーク実施企業の現状調査|従業員の声から見えた課題とは

アンケート調査データ

  • アンケート調査名テレワーク実施企業の現状調査
  • アンケート調査日2024/8/26
  • アンケート調査媒体労務SEARCH
  • アンケート調査実施企業エフアンドエムネット株式会社
  • アンケート調査方法インターネット調査
  • アンケート調査対象者10代以上の男女300名
  • アンケート調査人数300人
  • アンケート調査設問数空欄問
  • 配信日2024年10月22日 14時58分

アンケート調査の概要

本調査は、エフアンドエムネット株式会社が2024年8月26日から9月4日の期間に、テレワークを実施している企業の従業員を対象に行ったものです。調査対象として選ばれたのは、10代以上の男女300名で、インターネットを通じて実施されました。この調査の目的は、2020年以降の新型コロナウイルス感染症の影響を受けて多くの企業が導入したテレワークに関する現状を把握し、従業員の声を反映させることで、テレワークのメリットやデメリット、また働き方の改善が求められるポイントを明らかにすることにあります。

テレワークが企業の働き方改革の一環としてどのように定着しているのかを探ることで、今後の企業戦略や人事制度の見直しに役立つ情報を提供することを狙いとしています。調査結果は、企業がテレワークを円滑に進めるために必要な改善点や課題の特定に寄与するとともに、管理部門などの業務改善に資する情報を発信するための基盤ともなります。

アンケート調査の結果

調査結果は多岐にわたりますが、以下にいくつかの主要なポイントを挙げます。まず、テレワークの実施頻度について、「月に数回」が最も多いという結果が出ており、これは31.3%の回答者によって選ばれました。次いで「週に2日」が18.3%という結果であり、企業規模にかかわらず特定のパターンが見られます。特に、従業員数が201名から300名の企業において「毎日」という回答が多かった一方で、小規模企業では「月に数回」が主流でした。

また、テレワークの最大のメリットとして「通勤時間や移動時間の削減」が60.0%の支持を受け、一方で最も多いデメリットは「運動不足になる」とされました。さらに、72.3%の回答者がテレワークによって「ワークライフバランスが良くなった」と述べ、家族やプライベートの時間も増えたと実感している人が73.0%に達するなど、ポジティブな側面が強調されています。

効率性に関する質問では、46.0%の人がテレワークの方が「効率的」と感じており、その理由として「集中しやすい」と答えた人が45.7%に達しました。これに対する反対意見として「コミュニケーション不足」が挙げられ、特にオンライン上での関係構築の難しさが浮上しています。

コミュニケーションに関しては、63.3%の回答者が「出社時と変わらなくコミュニケーションが取れている」と感じている一方で、約3割ほどが「コミュニケーション不足」を訴える結果となりました。さらに、テレワーク手当の支給については「ない」と答えた企業が79%に達し、サポート体制が不十分な実態が明らかになりました。

最後に、テレワークの普及を進めるために最も必要だとされる改善点は「書類の電子化」であり、これが20.4%の回答者に支持されました。ペーパーレス化や業務効率化が求められる中で、社内の意思決定の改善やシステムへのアクセス向上も必要不可欠な要素として挙げられました。

アンケート調査の活用法

今回のアンケート結果を活用することで、テレワークの導入や改善に向けた具体的なアクションを計画する上での貴重なデータ情報を提供することができます。まず企業は、従業員のワークライフバランスや効率性に関する意見を参考に、テレワークに関わる制度やサポート内容を見直すことが必要です。特に、テレワーク手当の支給について再検討し、手当の導入や充実を図ることで、従業員のモチベーション向上が期待できるでしょう。

また、テレワーカーのコミュニケーションに関する課題も顕在化しています。そのため、定期的なオンラインミーティングや、チャットツールを利用した情報共有の強化といった施策を取り入れることが重要です。これにより、リモート環境でも円滑なコミュニケーションを図り、チームとしての一体感を保持することが可能となります。

さらに、テレワークの浸透に合わせて、企業はシステム面や書類管理のデジタル化にも注力すべきです。書類の電子化や業務管理のIT化に加え、適切なツールの導入を進めることで、メンバー同士の情報共有や業務進捗確認を円滑に行える環境を構築することができます。これによって、業務の効率化と共に従業員の負担軽減にも寄与します。

従業員に対するフィードバックや意見の収集を定期化することも重要です。調査結果を活用し実施するフォローアップした調査を通じて、テレワークに関するニーズや課題を的確に把握し、柔軟に対応する体制を整えることで、持続可能な働き方を実現できます。

以上のように、アンケート調査を通じて得られたデータを企業の運営やマネジメントに活用することで、従業員の満足度向上や業務の効率化に向けた具体的な施策の策定が可能となります。テレワークが当たり前の時代に、企業としての競争力を持たせるためには、従業員の声を積極的に反映させた取組みが不可欠です。したがって、今後もこうしたアンケート調査を通じた情報収集活動は重要なキーになることでしょう。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

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