アンケート調査データ
- アンケート調査媒体インターネット
- アンケート調査実施企業株式会社学情
- アンケート調査方法Web上でのアンケート調査
- アンケート調査対象者大学生・大学院生
- アンケート調査人数319人
- 配信日2024年10月25日 10時00分
アンケート調査の概要
株式会社学情は、2026年3月卒業(修了)予定の大学生と大学院生を対象に、企業の「ビジョン」や「ミッション」に関する意識調査を実施しました。この調査は、2024年10月2日から10月16日までの期間に行われ、有効回答数は319件ありました。調査はWeb上でのアンケート形式で実施され、参加者は「就職活動において企業のビジョンやミッションをどの程度意識しているか」という質問に回答しました。また、学生が企業に求める価値観や社会貢献への意識についても調査しました。
調査の背景には、企業が存在する理由や社会における責任を明確にする「パーパス」の重要性が増している現状があります。特に、Z世代の学生にとって、仕事選びにおいて「パーパス」や「ビジョン」「ミッション」がどの程度意識されているのかを明らかにすることが目的でした。この世代は、環境や社会への配慮を重視し、他者との関係性を大切にする傾向があるため、企業の方針や価値観との一致を求める声が多く聞かれました。
アンケート調査の結果
調査結果によると、企業の「ビジョン」や「ミッション」を意識する学生は約70%に達しました。具体的には、「意識する」と回答した学生は37.0%、さらに「どちらかといえば意識する」とした学生が30.4%で、合計すると約7割の学生が何らかの形で企業のビジョンやミッションに意識を向けていることが明らかになりました。この結果は、学生が企業に対して求める要素のひとつとして、ビジョンやミッションの重要性を示しています。「ビジョンやミッションを意識することで目的やゴールを深く理解し、業務に取り組めそう」との回答もあり、企業の方針が学生の就職選びにおいて影響を与えることが伺えます。
一方で、「パーパス」や企業が社会にどのように貢献しようとしているかを意識する学生も約60%に上りました。具体的な数値としては、「意識する」と答えた割合が25.4%、さらに「どちらかといえば意識する」という回答が30.4%で合計し、学生の多くが企業の社会貢献活動を評価することを重視していることがわかります。この背景には、近年の社会的なトレンドやメディアの影響があると考えられます。
また、企業の「パーパス」や「ビジョン」を確認するために活用される情報源として最も多いのは「採用サイト」で、43.9%の学生がこれを利用しています。次いで、「就職情報サイト」が32.9%、そして「会社案内パンフレット」が28.5%となっています。この結果は、学生がどのように情報を収集し、企業の価値観との一致を確認しようとする姿勢を示しています。
アンケート調査の活用法
この調査結果は、企業が採用活動を行う上で非常に重要な指針となります。特に、Z世代の学生が企業に求める条件を正しく理解することは、今後の採用戦略において欠かせません。以下は、実際に企業がこれらの結果をどのように活用できるかについての具体例です。
まず、企業は自社のビジョンやミッションをさらに明確化し、それを採用活動において積極的にアピールする必要があります。学生が重視する「自分の価値観と企業のビジョンとの一致」を伝えるためには、企業の文化や価値観を具体的に示したコンテンツを作成することが効果的です。たとえば、採用サイトや会社説明会でのビジョン・ミッションに関するプレゼンテーションや、社員のインタビュー動画を用いることで、より具体的に情熱を感じてもらうことが可能です。
次に、就職情報サイトなど外部プラットフォームを活用して、実際の社員の声や具体的なプロジェクトを紹介することで、企業の「パーパス」や「ビジョン」に対する信憑性を高めることができます。これにより、企業の社会貢献に対する姿勢を伝えられ、学生からの信頼を得ることが期待できます。
また、企業は採用活動のみならず、社内の文化や従業員のエンゲージメント向上においても、ビジョンやミッションの重要性を意識すべきです。とくに、入社後の社員に対しても企業の価値観を強調することで、彼らのモチベーションを維持し、一致団結したチームを構築することにつながります。
最後に、定期的にこのような調査を行うことは、学生の価値観の変化を継続的に把握するためにも有効です。市場の変化に即応した柔軟な採用戦略を立てることで、常に優秀な人材を確保し続けることが可能となります。
このような観点から、企業が自身のビジョンやミッションを明確化・伝達し、社会貢献への姿勢を示すことは、採用活動の成否だけでなく、持続的な成長にも影響を与える重要な要素となります。
出典 PR TIMES