「近江のナレズシ県民大調査」の成果が公表されました

アンケート調査データ

  • アンケート調査名近江のナレズシ県民大調査
  • アンケート調査日2023/1/1
  • アンケート調査実施企業琵琶湖博物館
  • アンケート調査方法アンケート調査
  • アンケート調査対象者滋賀県在住者
  • アンケート調査人数2128人
  • アンケート調査設問数空欄問
  • 配信日2024年11月8日 10時00分

アンケート調査の概要

このアンケート調査は、滋賀県における「近江のナレズシ」に関して実施されました。具体的には、2023年度の第2回フィールドレポーター調査として行われ、県民のナレズシに対する知名度、食習慣、好き嫌い、入手方法、さらにはナレズシの作られ方や食べられ方についての変化を探る目的で実施されました。調査において得られた有効回答は滋賀県在住者からの2,128件であり、これをもとに1993年に行われた同様の調査と比較を行い、約30年間の変化を明らかにしました。

この調査が行われた背景には、近年「近江のなれずし製造技術」が国の登録無形民俗文化財に登録されたことがあり、地域の伝統食品に対するさらなる関心を喚起する目的も含まれています。ナレズシは魚を塩と米などで乳酸発酵させて作られる食品で、具体的な例としてフナズシが挙げられます。

調査は滋賀県の職員や龍谷大学農学部の学生の協力を得て、高い信頼性を持つ結果を得ることができました。調査結果は「フィールドレポーターだより」として公表され、びわ博フェスというイベントでも展示される予定です。

アンケート調査の結果

調査結果では、滋賀県在住者の約75%がフナズシを食べた経験があると答えました。この割合は1992年に実施された調査の85%に比べて減少していますが、龍谷大学農学部の学生を除くと、喫食率は約86%で、1992年から大きな変化が見られないことがわかりました。

また、フナズシを自宅で漬ける人は、フナズシを食べたことのある人の約13%であり、1992年の調査とほぼ同じ水準でした。食べる機会に関する質問では、10年前と比べて食べる機会が減ったと回答した人が約34%に上り、逆に増えたと回答した人は約21%でした。この結果は過去のデータと比較すると、食べる機会が減った人の割合は1992年の52%から減少していることが interest のポイントです。

調査では、フナズシ以外のナレズシも検出され、サバズシ、ハスズシ、アユズシ、ウグイズシ、ニシンズシ、オイカワズシなど、40種類以上に及びました。これには、侵入生物として知られるブルーギルやブラックバスのナレズシも含まれ、多様性が見られました。このように、ナレズシに関する調査結果は、地域の食文化の変遷や多様性を示す貴重なデータとなっています。

アンケート調査の活用法

このアンケート調査の結果は、滋賀県及び周辺地域におけるナレズシ文化の振興において非常に重要な役割を果たすことが期待されます。以下に具体的な活用法を提案します。

  1. 地域振興策の立案
    調査結果を基に、地域の伝統的な食文化に対する理解と興味を深めるための施策を立案できます。たとえば、ナレズシをテーマにした観光プログラムの開発や、地元の食材を使った料理教室の開催などが考えられます。

  2. 教育プログラムの作成
    学校やコミュニティセンターにおいて、ナレズシの歴史や製造技術に関する教育プログラムを開発することが可能です。地域の若者に対して、滋賀の伝統食文化を伝えるための教材として活用できます。

  3. 情報発信の強化
    調査結果をもとに、ナレズシに関する情報を広く発信することが重要です。地元のメディア、SNS、公式ウェブサイトなどで調査結果を共有し、食文化の魅力を広める取り組みが考えられます。

  4. 研究の深化
    大学や研究機関との連携を強化し、ナレズシに関するさらなる研究を行うことで、地域の食文化に対する科学的理解を深め、保全活動や持続可能な利用に繋げることができます。

  5. 地域イベントの開催
    「びわ博フェス」などのイベントでの調査結果の展示を通じて、ナレズシをテーマにした新たな地域イベントの開催を促進し、参加者との交流を図ることができます。

このように、アンケート調査の結果は、滋賀県におけるナレズシ文化の振興と持続的な発展に向けて、多方面での活用が可能です。地域の経済的な活性化に貢献するだけでなく、伝統的な食文化を後世に伝えるための重要な資源ともなるでしょう。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

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