アンケート調査データ
- アンケート調査名育児休業に関する調査2024
- アンケート調査日2024/9/4
- アンケート調査媒体インターネットリサーチ
- アンケート調査実施企業株式会社CORE
- アンケート調査方法インターネットリサーチ
- アンケート調査対象者26〜45歳の女性
- アンケート調査人数200人
- 配信日2024年11月15日 10時10分
アンケート調査の概要
株式会社COREが実施した「育児休業に関する調査2024」は、26歳から45歳の女性を対象に行われ、主に育児休業の実態や復帰後の働き方について調査されています。この調査は2024年9月4日にインターネットリサーチの形式で行われ、200人からの有効な回答が得られました。調査の目的は、妊娠・出産を経験する女性が育休を経て職場に復帰し、その後のキャリアにどのような影響があるのかを明らかにすることです。特に、育休後の昇進・昇給意欲の変化や、男性の育休取得状況に関するデータも収集されています。
この調査は、育児・介護休業法の改正にともない、企業が求められる柔軟な働き方の制度や実態を把握し、今後のキャリア形成における指針を提供するための基礎データを収集することを目的としています。調査対象者は、正社員として働いていた女性に限定され、育休中または育休明けにおける実際の経験や感情を探ることに焦点を当てています。
アンケート調査の結果
調査結果に関する重要なポイントは以下の通りです。
-
男性の育休取得率: 男性の育休取得率は約27%と報告されており、これは全体から見るとまだまだ低い数字です。また、取得期間についても、ほとんどが「2週間〜1ヶ月未満」であることがわかります。この結果は、育休制度が男女共に活用されているとは言い難い現状を示しています。
-
女性の育休復帰状況: 育休復帰後に元の部署に戻る女性の割合は約62.5%、さらにフルタイム勤務を続けている人は65.5%にも達しています。これは、育休後にフルタイムで働くことができている女性が多いことを意味し、「育休=キャリアダウン」という先入観を覆すデータと言えます。
-
昇進・昇給意欲の変化: 育休から復職した女性の中で、昇進や昇給に対する意欲が「変化あり」と答えた人は約10%でした。多くの女性が「家庭にコミットしたい」という理由から、昇進・昇給意欲が低下したと回答しています。これは、出産後の価値観の変化や優先順位が家庭にシフトしていることを示唆しています。
-
パートナーとの育休の関係: パートナー(主に男性)が育休を取得しやすい環境の整備が求められている中、女性側の育休取得期間は比較的長い傾向にあり、10ヶ月以上の育休を取っている女性が多数存在します。一方で、パートナーの育休が短い現状が続いています。
これにより、女性が育児休業中でもキャリアを維持しやすい状況がある一方で、男性の育休取得の低さや、女性の昇進意欲の変化が目立つことが確認されました。
アンケート調査の活用法
この調査結果は様々な関連分野において活用可能です。
-
企業の人事戦略: 企業は、調査結果を基に内部の育休制度や復帰支援プログラムを見直すことができます。育児休暇中および復帰後のサポートを強化することで、女性社員が安心して育児とキャリアを両立できる環境を整え、離職率の低下や社員のエンゲージメント向上を図ることが期待されます。
-
政策提言のための資資料: この調査から得られたデータは、育児・介護に関する政策の見直しや新たな法令の制定に役立つ資料として利用できます。特に、育休の男女ともに取得しやすい環境を整えることが求められる中、実態を示す数値は重要な根拠となります。
-
マーケティング活動の基礎データ: マーケティング担当者にとっては、育児・子育てに関する商品やサービスの開発、ターゲティング、広告戦略の立案における重要なデータとなります。特に、育児休暇を取得する女性のニーズや、家庭との両立を求める働き方への意識の変化を考慮したプロダクト企画に繋がります。
-
働き方改革の推進: 幼児を持つ保護者に対する理解や配慮を促進するきっかけともなり、働き方改革をより強力に推進する材料として活用できます。柔軟な働き方や育休取得を推奨することによって、企業全体の文化が改善され、従業員満足度の向上にも寄与します。
-
教育やトレーニングプログラムの策定: 育児休暇中および復帰後の従業員を支援するための教育やトレーニングプログラムを制定する際にも、この調査結果は参照されるべきです。特に、育児と仕事の両立における課題を理解し、それに対する解決策を提供する内容にすることで、職場の多様性を尊重した企業文化を醸成することが期待されます。
このように「育児休業に関する調査2024」は、企業や理由、政策立案者にとっての貴重な指針となり、今後の育児休暇の取り巻く環境改善にむけての第一歩として十分に機能することでしょう。
出典 PR TIMES