高齢者の隠れ嗅覚障害は『鼻トレ』で改善が可能? 高齢者施設での実証実験結果を発表

アンケート調査データ

  • アンケート調査日2024/4/29
  • アンケート調査実施企業株式会社フィッツコーポレーション
  • アンケート調査方法アンケート
  • アンケート調査対象者高齢者
  • アンケート調査人数29人
  • アンケート調査設問数2問
  • 配信日2024年10月25日 11時00分

アンケート調査の概要

今回のアンケート調査は、株式会社フィッツコーポレーションが高齢者の嗅覚機能の改善に向けて行った実証実験の一環として実施されました。調査の背景には、高齢者が自分自身の嗅覚機能の低下に気づかないことが多いという事実があります。先行する調査では、約20%の高齢者が自身の嗅覚機能に関する認識がないことが示されており、これは健康リスクを伴う可能性があると認識されています。この調査では、嗅覚に対する意識を高めるための「鼻トレ」という手法を採用し、高齢者が自分の嗅覚についてどのように感じ、行動が変化したかを評価することを目的としています。

実証実験は、埼玉県上尾市に位置する高齢者施設「アクティ フィジオラボ」にて、2024年4月29日から5月31日までの約1か月間にわたって実施されました。この期間中、アロマディフューザーを用いた香りの噴霧や、アロマストーンを用いた嗅覚トレーニングが行われました。さらに、嗅覚に対する意識を促すためのポスターも掲示され、参加者の日常生活における嗅覚への関心を高めるための環境が整えられました。

調査対象者は29名で、年齢は62歳から93歳までの高齢者で構成されています。調査の結果は、嗅覚に対する意識の変化や、味覚の変化についての主観的な評価としてまとめられました。

アンケート調査の結果

アンケート調査の結果、嗅覚に対する意識が高まったことが明らかになりました。「鼻トレ」を行っていた期間に香りを意識したと答えた高齢者は、約90%に達しました。この結果は、高齢者が嗅覚に対する無関心から意識的に香りを感じる状態へと変わったことを示しています。

具体的な質問内容は、「この1か月間、香りを意識しましたか?」というもので、肯定的な回答が圧倒的多数であったことがわかりました。また、味覚に関する質問においては、約29%の高齢者が最近の食事での味わいについて気になることがあると答えました。具体的なコメントとしては、「最近感じづらくなった(1)からよく感じられている(3)に変わった」というものや、特定の香りに対するポジティブな反応が示されました。

この調査を通じて高齢者の嗅覚意識が変化し、食生活に良い影響を与える可能性が示されたことから、嗅覚機能のトレーニングを行う重要性が更に認識できました。また、参加者からの感想には香りによる精神的な効果が窺え、嗅覚のトレーニングが単に生理的な効果だけでなく、心理的な健康にも寄与する可能性が示唆されています。

アンケート調査の活用法

今回のアンケート調査の結果は、高齢者福祉や健康管理、マーケティング戦略において多岐にわたって活用される可能性があります。以下に、具体的な活用方法をいくつか挙げます。

  1. 認知度向上のためのマーケティング戦略
    高齢者をターゲットとした商品やサービスの開発において、嗅覚機能の重要性を訴求することで、消費者の関心を引くことができます。特に健康や生活質の向上を求める高齢者層には、香りを通じたサービスの提案が効果的です。具体的には、アロマ関連商品の販促や、香りを利用した介護サービスのブランディングが考えられます。

  2. 受動的な健康管理の促進
    デイサービスや高齢者施設では、この調査結果を基に、日常生活に「鼻トレ」を組み込むようなプログラムを設計することができます。参加者が香りを楽しむ環境を提供することで、自然と嗅覚や味覚に対する意識を高め、よりよい食生活を促進することが期待されます。

  3. 研究やデータ分析の基礎資料
    公益的な目的での研究機関や大学にとって、嗅覚機能のトレーニングが高齢者に与える影響を実証するデータとして重要な役割を果たします。データの集積や分析を通じて、新たな健康促進策や介護方針の策定につなげることができるでしょう。

  4. 政策提言や啓発活動
    地方自治体や福祉団体に対して、嗅覚機能の重要性を訴える啓発活動を行うことができます。この結果を参照することで、健康維持のための施策や高齢者向けプログラムの充実に寄与することが期待されます。

  5. インタラクティブなワークショップの開催
    嗅覚を楽しむ体験を提供するワークショップを開催し、参加者に実際に香りを嗅ぐことで健康意識を高める取り組みができるでしょう。実証実験を元にしたプログラムは、参加者が楽しむことで健康行動を促す効果が期待できます。

このように、アンケート調査の結果は高齢者の健康促進において多角的に活用できるため、様々な分野での応用が考えられます。嗅覚に対する意識の変化は、生活の質を高めるだけでなく、健康的な生活スタイルの形成にも寄与するものと期待されます。フィッツコーポレーションは今後もこの分野での研究を続け、高齢者が豊かな生活を送る手助けをしていくことが求められています。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

関連記事

  1. 近距離モビリティ「ウィル」が、東京海上日動提供の「トータルアシスト自動車保険」特約でもカバー可能に

  2. 豊中市初上陸!こども専用相乗りタクシー送迎サービス「hab」、無償走行の利用募集を開始!

  3. 働く障がい者の自己肯定感に関する調査結果

  4. 【職種に対するイメージ調査】「大変そうだと思われている職種」1位は?実経験よりも【印象】が大きく影響することが判明

  5. 【介護士のハラスメント実態調査】87%が職場でハラスメントが行われていると回答。「上司から『何をさせても駄目』と言われ続け、通勤中に涙が出てくるようになり精神科に通っている」という声も。

  6. 清水労働基準協会主催の全国労働衛生週間説明会にて、ファミワンの理学療法士が講演

  7. 産後ママの78%が「精神的につらい」と回答。求められるのは「新生児シッター」や「夜間サポート」【産後のメンタルヘルス調査レポート】

  8. 【視覚障がい者の生理の悩み深刻】一社)日本視覚障がい者美容協会は「第3回 Femtech Tokyo」10月17.18日.19日へ出展

  9. 産後サポートで“ママに喜ばれたこと”ランキング!「家事」や「赤ちゃんのお世話」以外に必要なこととは?〈634人が回答〉【産後サポート実態調査】