リスキリング経験者の9割が「良い影響があった」と実感 一方64%がリスキリングを知らない「認知度の低さ」も明らかに

アンケート調査データ

  • アンケート調査名リスキリングの実態アンケート調査
  • アンケート調査日2024/9/12
  • アンケート調査媒体ビズクロ
  • アンケート調査実施企業株式会社kubell
  • アンケート調査方法セルフ型アンケートツール(サーべロイドを利用)
  • アンケート調査対象者国内在住の20〜50代の会社員
  • アンケート調査人数1203人
  • 配信日2024年10月29日 10時00分

アンケート調査の概要

この度、株式会社kubellが実施したリスキリングに関するアンケート調査は、日本国内に住む20歳から50歳までの会社員1,203名を対象に行われました。調査期間は2024年9月12日から9月13日までで、調査手法としてはセルフ型アンケートツール「サーべロイド」が活用されています。リスキリングとは、既存のスキルを新しいスキルに再教育するプロセスのことで、特に急速に変化するビジネス環境の中で重要視されています。

調査実施の背景には、現代の企業が直面する人手不足や日本の労働生産性の低さがあり、経済産業省がリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を開始したことも挙げられます。リスキリングが企業の競争力向上や業務の効率化に寄与することは確実で、多くの企業がこの実践に目を向けています。しかし、実際にはリスキリングの認知度が低く、多くの方がその必要性や具体的な取り組み方に関して十分な情報を持っていないという現実も浮かび上がりました。

この調査は、こうした状況を踏まえ、リスキリングについての知識・関心や実際の取り組み状況を把握することを目的として行われました。このような調査を通じて、企業や関連機関はリスキリングの普及促進に向けた施策の具体化を図る一助となることを期待しています。

アンケート調査の結果

調査結果からは、リスキリングに関する認知度や実際の影響についてさまざまな洞察が得られました。まず注目すべきは、リスキリングを「知らない」と答えた人が64.4%にのぼることです。これは、国の推進にもかかわらず、一般の認知がいかに乏しいかを示しています。また、リスキリングに興味を持っていながら実施に至っていない人が40.0%という高い割合を占めています。この中で、学習時間の確保が最大のボトルネックであり(32.2%)、習得すべきスキルがわからない、金銭的な余裕がない、どこで学べばよいかわからないといった理由も重要な要素として挙げられています。

一方で、リスキリングにすでに取り組んでいる方々からは、91.6%が「良い影響があった」と実感していることが分かりました。具体的には、職務の幅が広がったり(38.9%)、昇給・昇格した(19.5%)などのポジティブな変化が報告されています。この結果は、リスキリングが労働市場における変化に適応するための有効な手段であることを示唆しています。

全体的に見ると、リスキリングは効果的なキャリアの発展に寄与する一方で、それに対する理解不足と環境整備の不十分さが課題として残っています。リスキリングの認知度が低い状況を改善することや、実践に至るまでの支援体制を整えることが求められています。

アンケート調査の活用法

本調査から得られた結果は、さまざまな方々にとって重要な知見となるでしょう。まず、ビジネスマンや法人経営者にとっては、リスキリングを推進することで従業員のスキル向上を図り、企業としての競争力を高める機会になります。具体的な活用法としては、企業内でのリスキリングプログラムを策定し、従業員が自身のキャリアに必要なスキルを身につけるための環境を整えることが重要です。

また、マーケティング担当者は、調査結果を基にリスキリングに対する認知度向上のためのキャンペーンやセミナーを開催することが考えられます。リスキリングの重要性を伝えるためには、具体的な事例や成功体験を紹介し、実施に向けた道筋を示すことが効果的です。これにより、リスキリングへの興味を喚起し、取り組みを促進することができるでしょう。

さらに、リスキリングのボトルネックとして挙げられた「学習時間の確保」が課題であることから、企業はフレキシブルな学習環境を提供することも一つの解決策です。リモートワークやフレックスタイム制度を導入することで、従業員が自分のペースで学ぶ時間を確保できるようにすることは、リスキリングの取り組みを支援する上で非常に有効です。

最後に、調査結果は個人のキャリア戦略を再考する材料にもなります。リスキリングに取り組んでいる人は、その取り組みの効果をしっかりと評価し、自身のキャリアプランにどのように反映させるかを考える必要があります。また、リスキリングに取り組むことができていない場合は、自分自身の学びの欲求や価値観を再確認し、どのようなスキルをどのように習得したいのかを明確化することが重要です。

このように、リスキリング関連のアンケート調査の結果は、企業戦略や個人のキャリア形成に大いに役立つ視点を提供しています。今後もリスキリングの取り組みを進める上で、こうした情報を基にした戦略の構築が求められるでしょう。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

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