認定NPO法人キッズドア 関西初の取組み 「大学受験格差」に立ち向かうキッズドア下村龍馬塾 垂水校

アンケート調査データ

  • アンケート調査日2023/3/1
  • アンケート調査対象者高校生等
  • アンケート調査人数351人
  • 配信日2024年10月30日 16時30分

アンケート調査の概要

認定NPO法人キッズドアは、自らの取り組みをより効果的にするため、特に大学受験を目指す高校生やその家庭に対する経済的な影響や心理的な背景を理解するためにアンケート調査を実施しました。この調査は、低所得家庭における進学希望校の選択、進路変更の理由、また家庭の経済状況が受験にどのように影響するかを把握することを目的としています。調査対象は、キッズドアの学習会や奨学金、保護者支援などのプログラムを利用している高校生です。この調査は2023年3月に実施され、351件の回答が集まりました。

具体的には、進路決定における家庭の経済状況の影響や、進路変更の有無、進路変更に最も影響した理由を調査しました。これにより、低所得家庭がどのようにして進学希望を決め、実践しているのか、その実態を明らかにすることが期待されていました。

アンケート調査の結果

調査の結果、さまざまな家庭の経済状況が進路選択に及ぼす影響が浮き彫りになりました。多くの回答者が、経済的な理由で志望校を変更した経験を共有しており、自由記述の中には、受験料が高いために受けられる大学の数を制限し、最終的に指定校推薦を受けることにしたという声もありました。このような結果は、経済的な制約がどうしても進学の選択肢を狭めてしまう実態を示しています。

具体的には、多くの家庭が年収600万円以下であることが明示されており、受験にかかる費用が進学のチャンスを左右する重要な要因であることが判明しました。また、調査に参加した高校生たちは、自由に多様な選択肢を持ちたいと考えながらも、経済的な制約によりそれを渉猟せざるを得ない状況にいることが多く、その痛烈な現実に多くの支持を集めました。

加えて、進路変更の理由としては、家庭の事情による経済的負担や、希望する大学に受験するための準備が難しいといった具体的な背景が挙げられています。この調査からも明らかなように、大学受験のための経済的、地理的、心理的な障壁が、今の日本における教育の平等性を損なわせている現状が示されました。

アンケート調査の活用法

このアンケート調査の結果は、今後の「キッズドア下村龍馬塾」の運営において非常に重要な情報源として活用されることが期待されています。調査から得られた洞察を基に、以下のような活用方法が考えられます。

まず、教育支援プログラムの設計において、具体的なニーズに応じたサポートを提供することが可能になります。調査結果をもとに、特定の家庭が直面している経済的な負担に対応した具体的な支援を検討し、模試や受験料の支援、学習教材の提供など、実効性のあるサポートを強化できるでしょう。

次に、進路指導の実施においても、調査結果を基に高校生向けのセミナーやカウンセリングを行うことが可能です。進学希望先の選び方や、志望校を変更するリスク、経済的な負担を減らした進学方法を提案することで、学生自身がより良い選択をする手助けを行うことができるでしょう。

さらに、地域社会における教育格差の解消に向けた取り組みにも有効です。このデータを地域の教育機関や行政に提供し、政策提言などに役立てることができます。特に、大学受験のための費用負担軽減や、進学説明会の開催など、地域資源を結集した支援ができる可能性があります。

最後に、今後の取り組みを広報する際にも、アンケート調査の結果を効果的に利用することができます。このような具体的なデータを示すことで、支援を求める家庭や個人の理解を深め、対外的な支援を集めやすくなります。特に、寄付や協賛を募る際には、あいまいな説明ではなく、実際の声をもとに訴求することで、より多くの支援を得ることができるでしょう。

このように、アンケート調査は単なるデータの収集にとどまらず、キッズドアが目指す教育支援活動の質を向上させるための重要なツールとして機能するのです。幼いながらに夢を抱く高校生たちが、経済的な壁を乗り越えて未来を切り拓くための支援をさらに強化していくことが、今後の重要な課題となります。これによって、地域教育格差を縮小し、すべての子どもたちが平等な教育機会を持てる未来を築くことができるでしょう。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

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