8割以上が飲食店の「持ち帰りBOX」利用を希望、9割以上が「規格外品でもOK」と回答

アンケート調査データ

  • アンケート調査名物価高による消費行動の変化やフードロス削減の意識調査
  • アンケート調査日2024/10/14
  • アンケート調査媒体インターネット調査
  • アンケート調査実施企業株式会社クラダシ
  • アンケート調査方法インターネット調査
  • アンケート調査対象者Kuradashi利用者
  • アンケート調査人数2010人
  • アンケート調査設問数10問
  • 配信日2024年11月6日 15時00分

アンケート調査の概要

本調査は「Kuradashi」利用者を対象に、物価高が消費行動に与える影響やフードロス削減に対する意識を測ることを目的としています。具体的には、2024年の食品の値上げやそれに伴う消費者のライフスタイルの変化、さらに規格外品や訳あり品に対する許容度などを調査しました。調査期間は2024年10月14日から10月23日まで、調査方法はインターネット調査で、2,010名から有効回答を得ています。

調査の背景には、令和4年度の食品ロス推計値が472万トンに達し、家庭系食品ロスも236万トンに及ぶことが挙げられます。クラダシは、「ソーシャルグッドカンパニー」としてフードロス削減を企業のミッションとして掲げており、調査結果をもとに今後のサービス改善や情報発信に生かす意図があります。

アンケート調査の結果

調査結果からは、消費者の多くが物価高や食品の値上げを強く意識し、これが買い物行動や食生活に変化をもたらしていることが明らかになりました。具体的な調査結果は以下の通りです。

まず、70.9%が「とてもお得に食品を購入したいと思う」と回答し、95%以上が家計への影響を感じています。お買い物の際には、44.1%がよりお得に購入する方法や場所を模索していることが分かりました。また、節約を意識して「安い総菜や冷凍食品を利用する頻度が増えた」とする回答も32.0%を占めています。

さらに、フードロス削減に関する意識も高まっています。家庭でのフードロス量が「減った」と答えた人は42.2%で、その理由として「フードロス削減への意識」を挙げる人が47.9%と、節約よりも環境への配慮が強く意識されています。外食時には95%が食べ残しを避けるために注文量に注意していることも示されています。

持ち帰りBOXの導入に関する質問では、8割以上が「利用したい」と回答しました。この結果から、飲食店におけるフードロス削減への意識が高いことが明らかになっており、食べ残しを減少させる手段として持ち帰りが期待されています。

また、訳あり品や規格外品については、92.4%が「味や品質に問題がなければ気にしない」とし、72.4%が「賞味期限が短くても気にしない」と回答しています。これにより、消費者は価格重視の傾向にあり、品質を確保できる限り、さまざまな形の食品を受け入れる寛容さが見受けられます。

アンケート調査の活用法

調査結果は、ビジネスやマーケティング戦略にも大いに活用が可能です。まず、食品業界や飲食業者は、消費者のフードロス削減に対する高い意識を踏まえた製品開発やサービス提供を行うことが求められます。持ち帰りBOXのような制度を導入すれば、顧客満足度の向上とロスの削減を同時に達成する可能性があります。

また、規格外品や訳あり品の販売を積極的に行うことも戦略として効果的です。消費者が味や品質を重視しており、規格外品の購入に高い関心を示しているため、製品ラインナップを調整することで新たな顧客層を開拓するチャンスがあります。

企業は、調査結果をもとに消費者とのコミュニケーション戦略を見直し、フードロス削減を軸にしたマーケティング活動を展開することが重要です。このような情報発信を通じて、企業イメージの向上や顧客ロイヤルティーの強化が期待できるでしょう。

さらに、この調査結果から得られる消費動向のデータは、経済全体のトレンドを把握するための指針ともなります。特に、物価高が消費行動に与える影響を深掘りすることで、戦略的な意思決定を行うための基礎データを提供することができます。

クラダシとしては、フードロス削減に対するさらなる意識を高めつつ、消費者に対する啓蒙活動を行うことで、共に社会課題に立ち向かう姿勢を強めていくことが求められます。企業や法人経営者、マーケティング担当者にとって、この調査の結果は、消費者ニーズの変化を理解し、適切なアプローチを取るための貴重な情報源となります。

アンケート調査のプレスリリース本文はこちら
出典 PR TIMES

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