アンケート調査データ
- アンケート調査名広報の業務委託活用実態に関する調査
- アンケート調査実施企業株式会社PRIZMA
- アンケート調査対象者広報担当者503名
- アンケート調査人数503人
- アンケート調査設問数10問
- 配信日2024年11月12日 17時00分
アンケート調査の概要
広報業務の効率化と専門性の強化を目的とした広報業務の業務委託について、株式会社PRIZMAが実施した調査をもとに、広報担当者の実態を明らかにしています。本調査は、広報業務を業務委託したことがある503名の広報担当者を対象に行われました。調査の主な目的は、広報業務を委託する実態、理由、課題などを把握することでした。
調査は複数の設問で構成されており、広報人材の不足状況、委託内容、業務委託の理由、選定基準、予算、満足度、直面した課題、改善点、良好な関係を築くための取り組みについて質問が行われました。これにより、広報業務のアウトソーシングがどのように行われているのか、また、その成果や課題についての包括的なデータを取得しました。
アンケート調査の結果
調査結果からは、広報業務における業務委託に関するさまざまな実態が浮き彫りになりました。まず、「自社の広報人材は不足していると思いますか?」という質問に対して、87.7%が「はい」と回答し、多くの企業で広報人材の不足が深刻であることが示されました。この点から、広報活動の効果的な運営には専門家や充分なリソースが必要であることが再認識される結果となりました。
次に、業務委託の内容に関する質問では、「プレスリリースの作成・配信」が43.1%で最も多く、続いて「イベントの企画・運営」が41.6%、さらに「メディアキャラバンの実施」が32.8%という結果が得られました。このデータは、企業が外部リソースを積極的に活用し、特にプレスリリースの作成に重きを置いていることを示しています。
業務委託の理由については、最も多く回答されたのは「社内リソースが不足しているから」で35.2%を占め、続いて「メディアリレーションを強化したいため」が29.0%、さらに「社外の専門知識を活用したいから」が28.8%という結果となりました。これにより、多くの企業が社内の限られたリソースでは対応しきれない広報活動のニーズに応えるために、外部の専門家に業務を委託していることが明らかになりました。
さらに、業務委託先に依頼する際に直面した問題としては、「依頼内容の調整に工数がかかる」が39.2%で最も多く、次いで「コミュニケーション不足によるミス発生」が35.8%、そして「会社の資産としてナレッジが蓄積されない」が35.0%といった課題が報告されました。これらの結果は、業務委託の際に注意が必要なポイントを示しており、適切なコミュニケーションとナレッジの蓄積が重要であることを示唆しています。
アンケート調査の活用法
この調査結果は、広報活動における業務委託の実態や課題を効果的に理解するための資料として活用できるものです。まず、自社が広報活動を行う際に直面している課題を把握し、どのような業務を外部に委託すべきかを検討するための指針となります。広報人材が不足していると感じている場合には、外部の専門家の活用を考える上で、具体的な業務委託の内容や成功事例を参考にすることができます。
また、業務委託の理由や問題点に関する回答は、自社の広報戦略を見直す際の貴重な情報として利用できます。特に、コミュニケーション不足や依頼内容の調整に関する課題においては、業務委託先との関係構築をどのように進めるべきかを検討するきっかけとなるでしょう。業務委託先との良好な関係を築くための取り組みを参考にすることで、よりスムーズな業務の流れを作り出すことが可能になります。
さらに、調査結果は、今後の広報戦略の強化に向けた投資判断を行う際の基礎資料としても活用できます。業務委託を増やす予定の企業は、どのようなリソースが必要かを明確にし、それに基づいた戦略を立てることが求められます。プレスリリースの作成など特定の業務に集中することで、結果として効率的な広報活動が実現できるでしょう。
このように、アンケート調査の結果は、広報担当者や法人経営者にとって、業務委託を見直し、より効果的な広報戦略を策定するための貴重な情報源となります。これらのデータを活用することで、広報活動の質を向上させ、企業ブランドの強化につなげていくことが期待されます。
出典 PR TIMES