アンケート調査データ
- アンケート調査名家づくり経験の振り返り調査
- アンケート調査日2024/8/22
- アンケート調査媒体Webアンケートツール『QIQUMO』
- アンケート調査実施企業株式会社マイホム
- アンケート調査方法インターネット調査
- アンケート調査対象者30~50代の既婚男女個人
- アンケート調査人数300人
- 配信日2024年10月17日 09時00分
アンケート調査の概要
本調査は、株式会社マイホムが2024年8月22日から23日にかけて、家を建てた経験のある30~50代の既婚男女300人を対象に実施された「家づくり経験の振り返り調査」です。調査の目的は、家を建てた人々が抱える心残りや後悔の具体的な内容を明らかにし、世帯年収や性別による違いを分析することでした。特に、コロナ禍を経た現在の家づくりにおける問題点や、顧客体験に関する課題を把握し、業界における改善の参考とする狙いがありました。
調査は、Webアンケートツール「QIQUMO」を用いて行われ、有効サンプル数は300件としっかりしたデータが収集されました。調査地域は、戸建て住宅の割合が50%以上の都道府県を選定し、東京・神奈川・大阪・福岡・沖縄を除外することで、住宅業界の全般的な傾向を浮き彫りにしました。
アンケート調査の結果
調査結果として、家づくりを経験した人の約77%が「心残りがある」と回答しました。これは、憧れのマイホームを手に入れたにもかかわらず、多くの人が不満や後悔を感じていることを示しています。この中で、特に多くの心残りが報告された内容は、以下に集約されます。
まず、心残りに関する要因として「コミュニケーション」に関する不満が目立つ結果が出ました。対面での合意形成に多くの時間がかかり、また、手続きのアナログさに対するストレスが多くの回答者から示されました。それにより、「担当者の質」に対する不満も多く見られました。
世帯年収別に見ると、世帯年収1000万円以上の層は「時間効率」と「担当者の質」に重点を置く傾向が強く、長時間の打ち合わせがストレスになったと答える人が多く見られました。逆に、世帯年収500万円以下の人たちは、特に「完成した家がイメージ通りでなかった」ことや、予期せぬ出費への後悔が顕著でした。
さらに、コロナ禍を経て家づくりにおけるコミュニケーションエラーが増加しているとの結果も示されました。リモートワークやオンライン打ち合わせの普及が他業界で進んでいる一方で、住宅業界ではまだその取り組みが遅れているとの問題が浮かび上がりました。特に「担当者が話を理解してくれなかった」という回答が目立ち、これにより顧客との信頼関係が損なわれる事象も確認されました。
予算に関しては、全体の約41%が予算オーバーを経験しており、特に世帯年収が高い層にその傾向が顕著に見られました。男性は家づくりの過程において心残りを少なく感じやすい傾向が見受けられ、逆に女性は、家の完成後に心残りを感じやすいとされました。
アンケート調査の活用法
この調査結果は、住宅業界のビジネスマンや法人経営者、マーケティング担当者にとって、非常に貴重な資産となります。まず第一に、この調査から得られた顧客の心残りや不満は、製品やサービスの改善に直結します。顧客が特にどの部分でリスクを感じ、不安を抱えているのかを理解することで、これに対応するための具体的な施策が立てやすくなります。
コミュニケーション手段の改善は、顧客の満足度を向上させるために最も重要なポイントです。そのため、オンライン打ち合わせの推進や、進捗状況や決定事項を一元管理するシステムの導入など、テクノロジーを活用した改善に取り組む必要があります。特に、契約内容や打ち合わせ内容を文書として記録し、顧客が常に確認できる状態を作ることは、信頼性を高めるためにも効果的です。
また、世帯年収に基づいた分析も重要です。高所得層と低所得層のニーズには顕著な違いがあり、それぞれに適したアプローチが必要です。高所得層には時間効率を重視したプレミアムサービスを提供し、逆に低所得層には透明性のある費用見積りや手続きの明確化を行うことで、顧客の信頼を得やすくなります。
さらに、特に女性顧客の心理に注目することは、マーケティング戦略を立てるうえで大きな強みとなります。女性が抱える心残りや不安を事前に察知し、それに対処する製品やサービスの提供を行うことで、リピーターや紹介に繋がりやすくなるでしょう。具体的には、使い勝手やデザイン面での工夫や、サポート体制の充実が求められます。
これらのポイントを踏まえ、家づくりにおける顧客体験全般を向上させることで、業界全体の信頼性を高め、ビジネスチャンスを拡大することが期待されます。顧客が心残りのない家づくりを実現できるよう業務を展開することが、結果的に企業の成長にも繋がるでしょう。
出典 PR TIMES