アンケート調査データ
- アンケート調査名育休取得における対象者と上司の意識調査
- アンケート調査日2024/10/11
- アンケート調査媒体インターネット調査
- アンケート調査実施企業江崎グリコ株式会社
- アンケート調査方法インターネット調査
- アンケート調査対象者育休経験者及び育休取得予定者 250名 育休の申請を受けた経験のある上司 250名
- アンケート調査人数500人
- 配信日2024年11月14日 13時00分
アンケート調査の概要
江崎グリコ株式会社は、2024年11月19日の「いい育児の日」に合わせて、「育休取得における対象者と上司の意識調査」を実施しました。この調査の目的は、育休を取得する社員とその上司の意識や理解のギャップを把握し、育休取得を促進するための具体的な施策を検討することです。調査はインターネットを用いて行われ、育休経験者および育休取得予定者250名と、育休申請を受けた経験のある上司250名を対象に実施されました。調査期間は2024年10月11日から10月15日の5日間で、合計500名のデータが収集されました。
調査内容は、育休に対する意識や不安、引継ぎ業務に関する理解、フォロー体制の満足度など多岐にわたりました。そして、調査結果を通じて、企業が育休を取りやすい環境づくりのために必要な情報を提供し、育児に対する理解を深めることが期待されています。江崎グリコは2020年から男性育休取得率100%を達成しており、今回の調査を通じてさらなる育休取得促進のための施策を強化します。
アンケート調査の結果
調査の結果、育休取得に関する認識にさまざまなギャップがあることが明らかになりました。まず、男女ともに、ここ数年で生じた産休・育休の取得増加に関する認識は高く、全体の73.6%が「増えた」と感じています。しかし、育休対象者のうち「どのくらい前から準備が必要か」十分に理解している人はわずか1割しかおらず、上司についても理解度が低いことが示されました。基本的な理解を深めるための教育や情報提供が必要とされています。
また、育休取得をためらう理由として「社内に迷惑をかけてしまうから」という回答が47.6%を占め、育休取得への不安感が依然として存在しています。特に「給与の減少」や「復帰後のキャリア」についての懸念も多く、育休取得者が職場に与える影響を気にする声が聞かれます。
上司側の意見としても、約5割が「フォローについての不安を感じている」と回答し、実際に育休対象者をサポートする体制が十分ではないことが示されています。具体的な不安要素として「チーム内に不公平感が生まれないか」という懸念が多数挙げられ、業務の引継ぎ制度が整っているかどうかについても、育休対象者と上司の間で認識の差があることがわかりました。
アンケート調査の活用法
今回の調査結果は、企業が育休取得を促進し、働きやすい環境を整えるための具体的な施策を考える上で非常に重要な情報を提供しています。以下に、アンケート結果をもとに企業が活用できるいくつかの方策を挙げます。
まず、育休対象者とその上司の理解度の差を埋めるために、育休に関する研修やセミナーを開催することが効果的です。特に、具体的な引継ぎ業務や、申請手続きに関するワークショップを実施することにより、当事者同士のコミュニケーションを促進し、不安や疑問を解消できる機会を提供します。また、育休取得に関する成功事例や体験談を社員に共有することも、前向きな雰囲気を醸成するのに役立ちます。
第二に、育休取得時の業務サポート体制を整えることです。育休対象者が業務を引き継ぐ際に使用するチェックリストやマニュアルなど、明確な指針を提供することが必要です。これにより、業務の流れがスムーズになり、周囲の負担感を軽減することができるでしょう。特に、経験豊富な同僚が新たな引継ぎ業務を担うなど、協力体制を強化するための施策も効果的です。
第三に、育休取得後のフォロー制度を整備することが求められます。復帰後の職場環境やキャリアパスについて詳しい情報を提供し、上司が育休取得者をフォローできる体制を構築することで、育休取得者も安心して復帰することができます。また、定期的な面談やフォローアップの機会を設けることにより、継続的なサポートが可能となります。
最後に、企業文化を変えていくための取り組みも不可欠です。多様な働き方を受け入れ、育児を支援する企業風土を作ることで、育休取得が当たり前の選択肢となります。この調査結果を踏まえて、江崎グリコは育児体験を上司や若年社員に提供し、具体的な取り組みを進めています。他の企業でも同様の取り組みを行うことで、効果的な育休支援システムを確立することが期待されます。
以上のように、江崎グリコの調査結果から得られた知見をもとに、企業は育休取得を支援するための多角的な施策を検討し、実行に移すことが重要です。育休が浸透する中で、企業としての社会的責任を果たし、従業員が安心して家庭と仕事を両立できる環境を整備することが、今後の成長につながるでしょう。
出典 PR TIMES